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意外に知らない!?ガラスとアクリルの違いについて

額縁の前面には基本的にガラスかアクリルがはめ込まれています。
これは大切な作品を保護する為なのですが、
ではなぜガラスとアクリルがあるのでしょうか?
以外に知られていないその違いについてご案内いたします。

ガラスとアクリルの違い

アクリル

・割れにくい(安全)
・ガラスに比べ価格が上がる
・傷がつきやすい(拭き掃除の際に傷がつく可能性がある)
・軽い
・紫外線をカットする(種類によりカット率が違います)
・静電気を帯びやすい
・温度(気温)の変化により大きさが変わる
・大きなサイズの際に”たわむ”可能性がある

ガラス

・割れる
・アクリルに比べ低価格
・傷がつきにくい(拭き掃除が容易)
・重い
・大きなサイズに対応していない
・紫外線カットに関しては通常のガラスと同程度
・静電気を帯びにくい
・大きめのサイズでも”たわまず”平面性に優れている

アクリルの特徴

割れにくい

近年一般的になっているのは圧倒的にアクリルです。
特筆すべきは「割れにくい」という点です。これまで額縁の表面保護にはガラスが使用されていました。
安定した価格や透明度など信頼の厚かったガラスですが1点大きな問題があるとすれば「割れる」という点です。そしてその問題を解決してくれたのがアクリルです。

地震などの災害時や紐、金具の経年劣化により額が落下した際、割れた破片は当然人間に対しても危ないですが、大切な作品も傷つけてしまう恐れがあります。アクリルの持つ「割れにくい」という性質はそれだけで大きな意味を持つ特徴だと言えるでしょう。

紫外線(UV)をカット
さらにアクリルの持つ特徴として大きいのは紫外線(UV)をカットしてくれる、という点です。
アクリルは素材として紫外線をカットする性質を持っており、室内の紫外線であれば90%程度カットされると言われています。
たとえ室内に飾っていたとしても長年の蓄積による日焼けから作品を守ってくれます。長く飾ることを考えるとアクリルが良いと言えるでしょう。
紫外線から徹底的に守りたいという方は各種メーカーから紫外線を98%カットするといった商品もでているので担当フレーマーにご相談ください。
静電気を帯びやすい

これもアクリルの大きな特徴の一つと言えます。
アクリルの性質上、静電気はどうしても発生してしまいます。夏場はあまり気になりませんが冬場はエアコンの影響や乾燥しているのでその影響を受けてしまいます。
ほこりや塵が付着しやすいという問題のほか、パステル画のような粉末状の作品、布などの繊維製の作品などは静電気によりアクリルにパステル粉がついたり、繊維部分が毛羽立ってしまう(下敷きで髪の毛をこすった時のような)という問題が発生してしまいます。
カワチではフレーミング専用の静電気除去ブラシを使用するため額装時は静電気除去した状態で額装することが可能です。

温度(気温)の変化により大きさが変わる

アクリルは樹脂の為、温度変化によって伸縮します。
冬場と夏場では2~3㎜ほど変わるといわれていますので(夏場に大きくなる)冬場にアクリルをぴったりサイズではめ込んでしまうと夏場に大きくなりアクリルが押し出され”たわむ”ということが起こります。一度たわんだアクリルは元通りになるとは限りません。
カワチでは額縁の寸法よりやや小さめサイズでアクリルをセットいたします。額を振るとアクリルが「カタカタ」とずれることがありますが品質上問題ありませんのでご了承ください。

大きなサイズの際に”たわむ”可能性がある

アクリルは樹脂の為、ガラスに比べやわらかくなります。
小さいサイズでは全く問題ありませんがサイズが大きくなるにつれて”たわみ”が生じやすくなります。(大きなプラスチックの下敷きのようなイメージ)
“たわみ”は光を屈折させ適切な鑑賞の妨げとなり、せっかくの作品の良さを損なう可能性があります。
カワチでは3㎜厚の分厚いアクリルを使用したり(通常は2㎜厚程度)高硬度アクリルを使用するなどで対応しております。

大きなサイズにも対応している

アクリルは「割れにくい」という特徴から大きなサイズを製造することが可能です。ガラスでは諦める必要があった大きさでも作ることが可能になり、ホテルや病院などのエントランスに飾ってある額縁にもアクリルをはめ込むことが多くなっております。

ガラスの特徴

傷がつきにくい(拭き掃除が容易)

近年使用する機会が少なくなっているガラスですが特徴としては「傷がつきにくい」という点です。アクリルより硬度が高いため雑巾がけなどをしても傷がつくことが少ないです。汚れやすい場所に飾る場合などは適しているといえます。

静電気を帯びにくい

アクリルに比べ静電気の影響を受けにくいためパステル画のような粉末状の作品、布などの繊維製の作品に適していると言えます。

大きめのサイズでも”たわまず”平面性に優れている

アクリルのように大きなサイズは製造できませんが多少大きめのサイズの場合アクリルに比べ”たわみ”がありません。

ガラスとアクリルどっちがいいの?

上記のことから特別な場合でない限りアクリルをおすすめいたします。
既製品の額縁も最近ではアクリルが増えており現在ではアクリルがスタンダードとなっております。カワチとしてはお客様に安心して鑑賞していただくことが第一と考えている為基本的にアクリルをおすすめしております。
安価な規制額の場合ガラスを使用しておりますが、アクリルのカット販売もしておりますのでガラスの差し替え等お気軽にご相談ください。

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